看護師のシフト事情

不規則な勤務が当然の職種として思いつくのは、やはり医療関係ではないでしょうか。特に看護師は世間的にも「きつい」というイメージが定着しており、看護師の夜間勤務の大変さはよく耳にします。

では、実際に看護師のシフトはどのようになっているのでしょうか。今回は、看護系の仕事に興味を持っている人のために病棟の勤務形態について解説したいと思います。

現在は、24時間を日勤・準夜勤・深夜勤の3つに分類する3交代制が一般的です。
病院によって多少の違いはありますが、一例を挙げると、日勤は8時から16時30分、準夜勤は16時から0時30分、深夜勤は0時から8時30分となっており、その日の業務の伝達事項や患者の状況を引き継ぐための時間として30分間が重複するようになっています。このシフトを同じ病棟の看護師が交代で担当していくのです。

3交代制に次いで多く見られる勤務形態は2交代制ですが、この形態だと日勤と夜勤の2つの分類しかなく、最低でも12時間以上の勤務になることから看護師の疲労が懸念されています。
しかし、患者さんにとっては1日に3人の看護師に担当されるよりも少ない人数のほうが安心感があったり、看護師の立場からしても私生活との両立がしやすくなるという利点もあり、3交代制と2交代制のどちらが良い勤務形態かは一概には言えないようです。

その他の例としては、夜勤の勤務時間を短くして日勤を長くするシフトを組んだり、業務の閑散に合わせて変則的に人員を配置するシフトを取り入れている病院もあります。少しでも看護師の待遇を改善するために、さまざまな試みが実施されているのです。